十日戎祭り、亡き父を懐かしむ。
延岡の春の先駆けとも言える恒例の十日戎祭り。
朝から延岡今山八幡神社の界隈は戎神社に参拝する人でにぎわいを見せている。
むかしむかし、私が子どものころには、この十日戎を心待ちにしたものです。
あれから58有余年、時代が様変わりを見せてもこの祭りは九州3大戎祭りとして
脈々と受け継がれて来た。人の様々な願を一点に集めて・・・・・・
その境内に神楽殿があるが、神楽舞の踊り手から御幣や踊りに使った弓や矢を
受けて帰るのが、わが家の伝統的な楽しみの一つつでもあった。
亡くなった父親はこの日を心待ちにしていて小学生の私達兄弟を連れて参拝し
そのあと神楽殿につれて行き神楽舞手から弓とか破魔矢とか御幣を抜き取り
持ちかえったものだった。その時の父のしぐさや動きを今も鮮明に記憶している。
実に巧みに抜き取るのである。 しかし、抜き取るにはルールがあった。
神楽の舞手が一舞した後に祝詞を奏上する~その時が抜き取っても良いと言う
合図である。その時を逃すと後は会場に来た人に放り投げるのである。
だからすぐに行動を起こす。この時とばかりに神楽舞手ての後ろに回りすかさず
腰から御幣を抜き取るのである。その素早さと言ったら・・・・・
ある時舞手がまだ祝詞をあげる前に踊り場に上がった父親が取り損ねた瞬間に
神楽の舞手から追いかけ回された。
その舞手と父のしぐさがこっけいで会場に人々を笑いの渦に包み込んだ。
その十日戎祭りが今日からである。 立春も過ぎ春はまじか。・・・・・・・
亡き父親の姿を懐かしく回想に浸っている。・・・・・・・・・・・・・(拝)





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